J3第12節 奈良クラブ VS FC今治

どうも、フットボールを愛する皆さんこんにちは。

今日はリーグ戦第12節奈良クラブVSFC今治を取り上げます!

今回から他の試合も見て勉強するということで、戦った相手で気になるチームをと思い、奈良クラブを取り上げたいと思います。

スタッツ・ハイライト

スタメン

奈良クラブ

原則

⚔️攻撃タイプ:ポゼッション

🔑チーム原則:スロービルド、中央からサイドへ

🛡️守備タイプ:ゾーンプレス

🔑チーム原則:守備時は4-4-2可変する

🗝️ボランチへの考え→ボランチで。ボールサイドに近いボランチはマンマーク気味。

🗝️チェンジ5への考え→SMFまたはボランチを下げる

FC今治

※今治実際には3バックの選択でした!

原則 ※3-4-3?

⚔️攻撃タイプ:ショートカウンター

🔑チーム原則:前への意識を常に持つ

🛡️守備タイプ:ハイプレス

🔑チーム原則:前線であぐねてる際に対人でプレスに行く

🗝️ボランチへの考え→前線の3枚で絞りコースを消す

🗝️チェンジ5への考え→WBの帰陣で5枚のDF

気になったポイント

動きの鈍い今治

まずとても気になったのは今治、前半から追いこむプレスがあまり発動していなかった印象。

奈良クラブはDFとGKでボールを回す意識が高くいかにMF、中島選手と山本選手のエリアを作るかであったように感じました。

が、序盤の序盤は今治のプレスがそこまで追い込んでこないのでゆっくりボールを回す時間。開始7分で2回ほどパスミスがあり今治に決定的なシーンを作られようとするもなんとか回避できたのはこの後の流れを決めた要因のひとつかなとも感じました。

奈良の誘い込むボール回し

GK1、CB2、MF1-2でのビルドをする奈良。それに対してMFのコースを消す今治の3トップの配置。

今治は第1線と第3線の間が開いてしまいCMFを自由にさせる場面も多く見られました。ここは奈良の作戦通りの形です。今治的にはラインを圧縮することができれば少しは変わったかもしれません。

また14番の中島選手がCBの位置まで戻りビルドを助ける動きもありました。SBは最後の攻撃でサイドを使いたいためなるべく戻したくはありませんので、3-2でのビルドで相手の第一線を掻い潜るような動き。

後ろで手詰まりをアピールしてるかのようでしたね、実際問題今治のトップ3枚はここに常にいるので前への楔はなかなか難しかったと思います。

流れの中でしたのでちょっと違いますけど貰いに行くシーン何度かありました。これも擬似カウンターのためにプレスを誘っていたようにも。

奈良クラブ:4-4-2で圧縮したDF陣

ここで奈良クラブの守備の可変をピックアップです。基本的な攻撃は4-3-3のように見え、守備時は完全4-4-2。かなりDF、MFあたりを圧縮していたため今治は相当攻めにくかったと思います。

イメージはこんな感じでポジションをリロードのように動かし4-4-2🔁
4-4-2になったところで黄色の第二線、赤色の第三線を狭めてスペースを潰し、2トップでプレスをかける。

奈良クラブ:ペナルティ内でもパスを回す意識

後半特に見られた特徴です。これが良くも悪くも作用してる。

ペナルティエリアなの侵入が後半多くなった奈良クラブはシュートチャンスシーンも打つ選手、スルー、パスの選択をする選手が多い印象があります。ここを打たなければ入らないと捉えるのか、確実性を追求するのか非常に難しいラインです。

奈良クラブのファン・サポーターはどう考えてるのでしょうか。

チームのアイデンティティの部分ですのでとやかくは言えません。ただ、シュートを打たなければ入らないのもまた事実。ロマンチズムの追求をしつつリアリズムも考えるというのも時として必要かもしれません。

僕は外野の外野ですので今のリアリズム路線の方が見てる方は好きです。

得点シーン

奈良クラブ得点1-0:下川選手のカーブクロスと相手の背後から抜け出す嫁阪選手

得点シーンですが、まず最初にクロスが完璧です。言う事なしです。

①GKがキャッチに行けると確信して飛び出るもキャッチができないほどのカーブ

②DFもクロスの着地地点を計算ミス+嫁阪選手が把握できていたのか?

この2つにつきますね。以前の記事、大宮の藤井選手をどうマークつく?問題ここでまたです。

今治のDFの位置と嫁阪選手の位置おさらいしましょう。

大外誰がマークつくの問題

原則的に言えばマーク対象とボールの位置が把握できる選手がつく事が理想。

しかしこの場面では大外のゴールを決めた嫁阪選手を把握していたのか問題。下川選手のカーブボールでGKとDFは出し抜かれ最後状況を落ち着いてみられる嫁阪選手が冷静にへッドで沈めました。

今治得点1-1:デザインされたスローインでの形

奈良は数的優位を活かせず、三門選手をどう見るかも鍵であった。そして阪野選手のシュートコースのブロックの考えも必要であったか…

今治の得点シーンはデザインされたスローインからでした。マーカーと、スローイン時ならオフサイドがないことを利用したと言ってもいいかもしれません。

あえて相手の後ろから忍び寄りボールを受けすかさずクロス、あとは阪野選手が粘って粘って一点。

ここから今治は一瞬息を吹き返して超強度プレスをスタートさせました。奈良としては不幸中の幸いで前半終了のホイッスルで流れを切ることができました。

奈良クラブ得点2-1:シュートへの意識と嗅覚

被カウンター時にどこまで諦めずにディフェンスに戻れるかという事ですね。

この試合を通して思ったのは奈良クラブのシュート意識がやや低いことがあったこと、すこし気掛かりでした。ただXでも言いましたが、これはクラブのアイデンティティともありますしなんとも言えません。

ただ、岡田選手はシュートへの意識が強くてその結果、嫁阪選手に溢れる形に。

このリアルとロマンどう考えていくか難しい話です。

終わりに

やはり普段見ていないチームなかなか見るの大変でした笑

ほぼ感想文になってしまいました。

色々と個人的に発見することはやはり大外の選手をいかに見るかが鍵ですねJ3。

まだまだ、研究は必要ですのでここ何試合か見ての感想ですけどハイプレスのクラブが多い中ボールサイドに圧縮をするものの逆サイドの選手の斜めに入る動きに対応しきれず失点、

誰が見るか定まってないなどここのクオリティをどう作っていくかがまずひとつありそうですので様々色んなクラブも見て勉強していこうと思います。

奈良クラブは面白いサッカーをしますがなかなか結果が伴わない、FC今治は失速中で5/7時点で3連敗ですか。プレス強度は大宮戦でとても高く手強いと感じましたが…

J3なかなかの魔境。今後の動きも楽しみです。